マーブル　〜心の色〜

長い歳月をかけ堆積し熱を帯び再結晶し、磨くと光る石の結晶となるマーブル（大理石）人生のように楽しいことや辛いこと、さまざまな経験を積み重ね緩やかに複雑に混ざり合う色。感情の熱を帯び、変化しながらも再び歩き出す日々。

“次の自分はどんな色に輝くだろう”

そんなことを想像しながら、ワクワクする気持ちを感じてもらえると嬉しいです。

作家プロフィール

Rooibos

私は姉が闘病生活を送っていました。病気に関しては漠然としたイメージしかなく無知なのもあり、何もできず自分は無力だと感じることがありました。しかし極端に心配したり、姉の生活に無理やり入り込むことが、支えることだとはどうしても思えず、最初に私が行動したのは手術入院前のときでした。入院に必要な物を片っ端から買い漁り姉の家に持っていきました。治療も進む中、不安でいっぱいだったと思います。それでも姉と姪は私を心配させないように元気に振る舞ってくれました。
入院中に1番便利だったのはストロー付きの水筒だったそうです。退院後は週末だけ家事を手伝いに通うようになり、今は病気をする前よりは連絡を取ったり、一緒に過ごす時間が増えました。

自分が経験していない物事に向き合うのは難しく、時に焦りや不安があります。しかし、どんな状況でも人にはそれぞれの距離感があると私は思います。

私と姉、私と姪、そして姉と姪。
相手を想い、心地のよい距離感にいることで、支えになることもあるのではないかと感じています。
最後に、あくまでも近い距離感で人と関わり合うのが苦手な人間の考えです。
身近な人が病気になったとき、まずは相手との距離感を見つけることができれば、大きな支えに繋がる一歩になるかもしれません。