余白
S100-027-01
- 受注生産
この作品は、海の中から水面を見上げた景色を思い浮かべながら描きました。水の中から見える光の揺らぎや、重なり合う海の青、そこに差し込む太陽の光を表現しています。
もともと海や太陽が大好きでしたが、沖縄で暮らすようになって、その存在がより特別なものになりました。海を眺める時間や太陽のぬくもりに触れる時間を通して、自然だけでなく、今ある環境や日々の暮らし、一つひとつのことに感謝するようになりました。私にとって「余白」とは、余計なものを手放し、心が静かに澄んでいくような状態のことです。何かを考え続けたり、無理に答えを出そうとしたりせず、ただ目の前の景色を眺め、自分の心を休ませる時間でもあります。この作品を手にした方にも、忙しい毎日の中で少し立ち止まり、肩の力を抜いて、自分の心に余白をつくる時間を持ってもらえたら嬉しいです。

にふぇーでーびる
がんと診断されたときは、ただ涙があふれ、自分の感情がどこにあるのかも分かりませんでした。悲しいのか、怖いのか、これからどうしたらよいのか。さまざまな思いが入り混じり、気持ちを整理することができなかったのだと思います。
治療中も、どこか「無」の境地でしたが、ひたすら目の前の治療を笑顔で受けることに集中していました。先のことを考えすぎるのではなく、その日に受ける治療を一つずつ乗り越えていくことで、日々を過ごしていました。家族や友人が、明るく前向きに支えてくれたおかげで、私も自然と明るく過ごすことができました。体調と相談しながら、ご飯や旅行へ連れ出してくれたり、我慢しなければならないときには、全力で支えてくれたりしました。感謝しかありませんが、同時に、いつかこの人たちに恩返しができるように、また頑張ろうと思える時間でもありました。決して望んだ出来事ではありませんでしたが、がんをきっかけに、身の回りの環境や人との関わり方など、さまざまなことが変わり、人生の見方も大きく変わりました。忙しさの中で忘れていた大切なものを、もう一度取り戻せたように感じています。今は、自分が選んだこの環境に身を置き、充実した毎日を過ごせることに感謝しています。